最近、野村重存さんのワークショップに行き、ざっくばらんな語りに惹かれました。
スケッチするときに雄大な風景に圧倒されて『大きく伸び伸びと!』と…ついなってしまうところを、『逆の気持ち』で形をとらなければ、いくら頭で理解していても「間延び」して位置がズレてしまうことをおっしゃっておられ…
「ほら!今、そのことを話しているのに、こんなにズレてしまいました!」と、ご自分で見せて下さり皆も納得。
”プロですらそうなるのですから、よっぽど意識しないといけない”ということ。
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『絵の上手い人』というのは、単に手先が器用なのではなく、
様々な『錯覚』、『思い込み』や『習性』を知った上で、『出来る限り素直にモノを見たり、捕らわれずに描くことが出来る人』なのではないかと思っています。
『上手い下手』という表現はあまり好ましくありませんが、ここでは『自然な感じで描ける』という意味で書きました。
私も、鑑賞する側としては『自然な変化に富んだもの』に惹かれるのに、描く側ではウカウカしていると『不自然で単調なもの』になってしまうのです。
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そして、先日の嵐山スケッチを客観視したときにハッΣ(`□´/)/と驚くことがありました。
山の傾斜角も、『「山は高い」と観念的に思っていると、急こう配で描いてしまう。』ということを念頭に入れつつ形をとったつもりなのに……φ(.. )
愛宕山が実際以上に鋭く突き上がっており( ̄▽ ̄;)!!ガーン。
『山』の漢字のイメージもあって、そうなってしまうのでしょうかね?
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富士山が世界遺産に登録されましたね。
これを祝って よろしければ形を取ってみませんか
どうでしょうか、意外と急こう配になりませんでしたか?
全然大丈夫だったらゴメンナサイ ←逃げてる
※補足:アレンジで高くするのはノープロブレムですので申し添えます。
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コメント
コメント一覧 (2)
あは、野村さん役者ですね、風景画のプロが間違うわけはないでしょう。
山が急こう配になるのはF6やF8の紙のプロポーションにも原因があります、そこに上から下までおさめようとするとそうなります。しかも人間の視界は超ワイドですから。
えっ??もしかして、あれって演技だったのぉ~???
そっかぁ~。数百枚描いてきてるであろう野村さんが間違えるわけないかぁ~
騙されていたのに今、気づきました
社しまさん、スルドイナぁ~
プロポーション、おっしゃっているのは縦横比のことですね。 確かに圧縮しちゃうのもあるかもですね。Fサイズというのは人物画向けの比率ですものね。※
とにかく、雄大な風景は・・・・・・そうでなくても、欲張ったらいけませんね。
私は親指と人差し指でオッケーのマーク作って、その円から覗いたエリアしか描かないことにしています。デスケルは、それで範囲を決めた後に、下描きするために使っています。
※FサイズのFは「像」figureのF