みなさんこんにちは!
先日の透明水彩スケッチ「木漏れ日の歩道」(鶴見緑地 西アジアエリア)を時間を置いて気になるところに手を入れてみました。
柴崎春道先生の個展を見た後に影響され、自分の絵にもっと緩急をつけてもいいように思えてきたんですよね(^▽^;)
今までは、時間が空いてから手を入れることは殆ど無かったのだけど、
昨年末に「時間が経つと現場の説明的な要素が自分の中から抜け落ち、雰囲気といいますかイメージだけが浮き彫りになったように自分の中に残るときが訪れること。」に気が付きました。
「写真に引っ張られる」という言葉もありますが、
「現場に引っ張られる」という言葉もあるようです。
ただ、手を入れすぎると 「生き生きとした現場スケッチの良さ」 が消えて、ただただ 「収まりの良い絵」 になってしまうので、そのあたりに気を付けて程々にしておくことも大事と感じています。
↓ 空に色を入れたのと、遠景の木々をガッシュの白で抑えたこと、あと、人物の辺りが暗いのが残念だったので明るくしてみました。その他、青色やシュミンケのメイグリーンで差し色を少しだけ。
アフター

ビフォー

シュミンケのメイグリーンは、緑を元気に復活させてくれるから頼りになる色です。
本描きではあまり使わず、
仕上げの調整で上からふわっとかけて使っています。
パソコン画像の色調整で原画の色味はなかなか再現できませんが(;^_^A
透明水彩スケッチ「蝋梅咲く」(鶴見緑地 山のエリア)
アフター

ビフォー

こちらは、右側の赤色で囲んだ肝臓みたいな形が、形や色の感じも同じになっていたので気になりました。
上の方は青系のガッシュ(アクアブルー)をかけてみて、下の方は筆でリフトして木漏れ日を表現して差異をつけてみました。
ガッシュは生徒さんにお勧めしてほぼ皆さん持っておられるのが白色、次にお勧めしているのが黄色です。
蝋梅の黄色はこのガッシュの黄色を使っています。
私は「透明水彩画原理主義者」ではなく、「透明水彩の良さを生かした絵を楽しく描きたい」ので、ちょっと不透明の絵の具に頼るのも悪い事とは思っていません。
特に白と黄色は色の中でも一番明るい色ですので、後から薄い透明水彩絵の具を塗っても発色は難しいですからガッシュに頼ります。
青に関しては実験中ですので、早まってアクアブルーを買わないでくださいね♪
とにかく、仕上げのちょっとしたことで絵は変わるので、いかに修正方法のレパートリーを持っているかというのが大切かなと思っています。
もう一つ、これから実験しようと思っているのが、ガムアラビックです。
今は、ココ!!というところに加筆するとき、既に下に相当色が重なっているときや、絶対に剥がしたくない綺麗な色がかろうじて乗っている様な、ミッションインポッシブルなシチュエーションでは、
絵の具を丁寧に溶いて、筆全体に馴染ませてから、下の層を溶かさないように画面に乗せ、サササササッっと自然になるように馴染ませるように施すのだけど、
「アラビアゴムを混ぜ込むと、透明感は保ったまま、下色が剥がれないように、色が乗りやすくなるかも?」と思いました。糊みたいなものですから。
結局、終盤で色が濁るのは、「顔料+アラビアゴム+水」がしっかり混ざっておらず、「水」だけが多い部分のある筆で、悩みながら画面を撫でる癖が原因として多いように感じています。
それは「拭き掃除」しているようなもので、意図せず定着している絵の具を取ってしまうことが原因なんですよね。
私は仕上げで重色するときは、一見大胆に見えるようですが、ハラハラしながら、色の層お上にそっと、絵の具を乗せることが多いです。
終盤程、しっかり溶く。水分量に気をつける。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
静物画や花などで、例えば『リンゴをもうドロドロコテコテに塗ってしまった、でも、ココにグッと赤い色が乗ればなんとか復活するかも!?』という様なシチュエーションとかで使えるかな?と思っています。
これもまだ実験開始なので、慌てて買わないでくださいね♪ 結局あまり使わないかも知れないし(^_^;)
あ!青いところはやかましかったので、上から色をかけました。

余談タイム
先日は子供に誘われて京都国立近代美術館で開催されていた「ルートヴィヒ美術館展」を観てきました。今年に入ってから展覧会ばかり行っています(;^_^A

第一次世界大戦、第二次世界大戦 そういったことのただ中でも、美術品を買い支えて集めた人たちがいて、守られた作品があることに感動しました。
子供は学校(美大)の授業でこの展示について習ったのでもっと感慨深かったようです。
ピカソやカンディンスキー、マティス、シャガール、パウルクレー、アンディーウォーホル、リキテンスタインなどの有名どころを始めその他、西洋の近代美術史を順を追ってじっくり鑑賞しました。
最終日だったからか、来場者も多くて賑わっていました。
しかし、最近の美術館は、「リュックはお腹で抱えてください。」って言われるんですよねΣ( ̄ロ ̄lll)昔はそんなこと言われなかったから驚きました。
先日の京セラ美術館でもそうでした。
『そんなの腰痛になるわ・・・
💧』と呟いたら、子供がロッカーの存在を教えてくれたので、そこに入れて鑑賞しました。
リュックを作品にぶつけちゃう不用心な人が多くなってきたのかなぁ~?
鑑賞後は京都四条 フランソワ喫茶室へ。
前日は大阪北浜の五感。
両方7,8年ぶりと思う。
素敵な喫茶店に連続で行けて、ありがたい2日間でした。
ありがたや。ありがたや。m(__)m

いつも応援ありがとうございます☆
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くろかわ透明水彩画教室 伏見教室のご案内
✎定員5名程※の小さな教室です。初心者の方歓迎いたします(*^-^*)♪
★伏見教室月二回 京阪伏見桃山、近鉄桃山御陵前 駅前 雅究房1階
●1.3火午前10:00~12:30
●1.3火午後13:30~16:00
●2.4火午前10:00~12:30
●2.4火午後13:30~16:00
☎ 090-9250-8887 黒川しづこ携帯 体験・見学可
※振替は前月~翌月の範囲で可能。
詳細 http://park8.wakwak.com/~kurokawa/99_blank007.html
※振替対応時は6~7名になる場合があります。
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先日の透明水彩スケッチ「木漏れ日の歩道」(鶴見緑地 西アジアエリア)を時間を置いて気になるところに手を入れてみました。
柴崎春道先生の個展を見た後に影響され、自分の絵にもっと緩急をつけてもいいように思えてきたんですよね(^▽^;)
今までは、時間が空いてから手を入れることは殆ど無かったのだけど、
昨年末に「時間が経つと現場の説明的な要素が自分の中から抜け落ち、雰囲気といいますかイメージだけが浮き彫りになったように自分の中に残るときが訪れること。」に気が付きました。
「写真に引っ張られる」という言葉もありますが、
「現場に引っ張られる」という言葉もあるようです。
ただ、手を入れすぎると 「生き生きとした現場スケッチの良さ」 が消えて、ただただ 「収まりの良い絵」 になってしまうので、そのあたりに気を付けて程々にしておくことも大事と感じています。
↓ 空に色を入れたのと、遠景の木々をガッシュの白で抑えたこと、あと、人物の辺りが暗いのが残念だったので明るくしてみました。その他、青色やシュミンケのメイグリーンで差し色を少しだけ。
アフター

ビフォー

シュミンケのメイグリーンは、緑を元気に復活させてくれるから頼りになる色です。
本描きではあまり使わず、
仕上げの調整で上からふわっとかけて使っています。
パソコン画像の色調整で原画の色味はなかなか再現できませんが(;^_^A
透明水彩スケッチ「蝋梅咲く」(鶴見緑地 山のエリア)
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こちらは、右側の赤色で囲んだ肝臓みたいな形が、形や色の感じも同じになっていたので気になりました。
上の方は青系のガッシュ(アクアブルー)をかけてみて、下の方は筆でリフトして木漏れ日を表現して差異をつけてみました。
ガッシュは生徒さんにお勧めしてほぼ皆さん持っておられるのが白色、次にお勧めしているのが黄色です。
蝋梅の黄色はこのガッシュの黄色を使っています。
私は「透明水彩画原理主義者」ではなく、「透明水彩の良さを生かした絵を楽しく描きたい」ので、ちょっと不透明の絵の具に頼るのも悪い事とは思っていません。
特に白と黄色は色の中でも一番明るい色ですので、後から薄い透明水彩絵の具を塗っても発色は難しいですからガッシュに頼ります。
青に関しては実験中ですので、早まってアクアブルーを買わないでくださいね♪
とにかく、仕上げのちょっとしたことで絵は変わるので、いかに修正方法のレパートリーを持っているかというのが大切かなと思っています。
もう一つ、これから実験しようと思っているのが、ガムアラビックです。
今は、ココ!!というところに加筆するとき、既に下に相当色が重なっているときや、絶対に剥がしたくない綺麗な色がかろうじて乗っている様な、ミッションインポッシブルなシチュエーションでは、
絵の具を丁寧に溶いて、筆全体に馴染ませてから、下の層を溶かさないように画面に乗せ、サササササッっと自然になるように馴染ませるように施すのだけど、
「アラビアゴムを混ぜ込むと、透明感は保ったまま、下色が剥がれないように、色が乗りやすくなるかも?」と思いました。糊みたいなものですから。
結局、終盤で色が濁るのは、「顔料+アラビアゴム+水」がしっかり混ざっておらず、「水」だけが多い部分のある筆で、悩みながら画面を撫でる癖が原因として多いように感じています。
それは「拭き掃除」しているようなもので、意図せず定着している絵の具を取ってしまうことが原因なんですよね。
私は仕上げで重色するときは、一見大胆に見えるようですが、ハラハラしながら、色の層お上にそっと、絵の具を乗せることが多いです。
終盤程、しっかり溶く。水分量に気をつける。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
静物画や花などで、例えば『リンゴをもうドロドロコテコテに塗ってしまった、でも、ココにグッと赤い色が乗ればなんとか復活するかも!?』という様なシチュエーションとかで使えるかな?と思っています。
これもまだ実験開始なので、慌てて買わないでくださいね♪ 結局あまり使わないかも知れないし(^_^;)
あ!青いところはやかましかったので、上から色をかけました。

余談タイム
先日は子供に誘われて京都国立近代美術館で開催されていた「ルートヴィヒ美術館展」を観てきました。今年に入ってから展覧会ばかり行っています(;^_^A

第一次世界大戦、第二次世界大戦 そういったことのただ中でも、美術品を買い支えて集めた人たちがいて、守られた作品があることに感動しました。
子供は学校(美大)の授業でこの展示について習ったのでもっと感慨深かったようです。
ピカソやカンディンスキー、マティス、シャガール、パウルクレー、アンディーウォーホル、リキテンスタインなどの有名どころを始めその他、西洋の近代美術史を順を追ってじっくり鑑賞しました。
最終日だったからか、来場者も多くて賑わっていました。
しかし、最近の美術館は、「リュックはお腹で抱えてください。」って言われるんですよねΣ( ̄ロ ̄lll)昔はそんなこと言われなかったから驚きました。
先日の京セラ美術館でもそうでした。
『そんなの腰痛になるわ・・・

リュックを作品にぶつけちゃう不用心な人が多くなってきたのかなぁ~?
鑑賞後は京都四条 フランソワ喫茶室へ。
前日は大阪北浜の五感。
両方7,8年ぶりと思う。
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ありがたや。ありがたや。m(__)m

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