前回は「アートエッセイ「△描き方・写す・上手下手」⇔「○デッサン(リアリティ)・バランス」」という内容をお送り致しました。
要は、初心者の頃は「上手いか 下手か」「正しいか 間違っているか」「成功か 失敗か」を気にしがち。そういったことを過剰に気にせずに、好きなものを楽しく描いて、この時期をうまくやり過ごしていくのが、楽しく続けるコツと思っています。
レクチャーでは、試し紙に描いて伝えたり、時には絵に直接手を入れて伝えることも必要な時期です。
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ただ、それは是非があり、先生によって方針は色々ですね。展覧会で教室全部が同じ先生の絵になるところもあれば、絶対に手を入れない主義の先生もおられます。
私は中庸で、今はザックリですが2段階に分けて考えています。
それは次の言葉でお互いに意志疎通が出来るようになったら、言葉だけでのレクチャーでいいと思っています。
しかし、それが「なんのこっちゃ?禅問答?」としか受け取られなかったら、絵を描いての説明が必要と思っています。
「手を入れない」のはとても清くてカッコイイことだとは思いますが、十数年の教室経験では、やっぱり初心者向けの教室では必要かと思います。
「言われた言葉を描画に変換する」ってなかなか大変なことですから。
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◎手を入れることなく言葉だけでアドバイスに切り替わる目安
・彩度を上げてみては?
・明暗のコントラストを強めてみては?
・タッチがうるさいから弱めてみては?
・脇が(主役よりも)突出しているから弱めてみては?
・質感をつけてみては?
・質感の差異をつけてみては?
・白いところ三原色で塗ってみては?
・主役をもう少しデッサンしてみては?
・奥行をもう少し出してみては?
・グラデーションを強めてみては?
・同じ力関係だからバランスを崩してみては?
・この色を他にも散らしてみては?
・もう少し他の色味を入れてみては?
・跨ぐように描いて一体感と距離を出してみては?
・青味を感じさせてみては?
・目線がおかしくない?
・パース線が逆じゃない?
・もう少し逆光の陰影を表現してみては?
etc.・・・他沢山
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ときどき、「先生は『楽しく描いて、自由に描いて♪』ばかりで何も教えてくれない人」とか「先生の言っている事の意味が解らず”禅問答”」という事を聞きますが、それはもしかすると長くされている方が多い教室や同好会で、ほぼ言葉だけで意志疎通が出来ていているところに、全くの初心者の状態で入られたときに起こる事なのかも知れませんね(*^-^*)
また、これらの言葉はほとんど「デッサンとバランス」を調整するためのものと気づかれたことと思います。
「最初の頃よりも上達されましたね。」とか「ここ上手く描けていますね。」はありますが、レッスンではほんとに「絵が下手だなぁ~。」なんて思って見ている暇はない。頭の中にもない。デッサンとバランスの事を考えるだけで必死です。
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自分自身もスケッチでは凹んでいるときが多いですが、それは「下手で下手で~💧」と凹んでいるのではなく、自分では客観視できなくて、わからなくなって凹んでいます。
『もっとリアリティーだせないかな?もっと良いバランスないかな?』と考えています。
そこにグループでスケッチをしていると他の方が感想言ってくれたり、お友達のNさんとは気心が知れているので、一言気づいたことを言ってもらえたりすると、グッと良くなるし、
そういう指摘をしてくれる人は他にいないので、私は教室を持っている立場ではありますが、日本画の教室に通って先生から意見をもらったりしています。
『客観的にも大丈夫そう(*^-^*)💦』と思えて、いつも精神的に救われています。
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でも、全くの初心者だったころは・・・「上手い下手」を気にしていたなぁ~。と思ったので、このあたりのことについて色々書いてみました(*^-^*)
何か参考になることがあれば幸いです。
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伏見教室エントランスの生徒作品展示ボードの様子です。
今月は30日から枚方市総合文化芸術センターで教室展があります。
パソコンですと色調調整などの関係で、原画とはまた全然違いますので、是非、お越しいただいてご覧いただけますと、めっちゃ嬉しいです(^^)/


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✎定員5名程※の小さな教室です。初心者の方歓迎いたします(*^-^*)♪
★伏見教室月二回 京阪伏見桃山、近鉄桃山御陵前 駅前 雅究房1階
●1.3火午前10:00~12:30
●1.3火午後13:30~16:00
●2.4火午前10:00~12:30
●2.4火午後13:30~16:00
☎ 090-9250-8887 黒川しづこ携帯 体験・見学可
※振替は前月~翌月の範囲で可能。
詳細 http://park8.wakwak.com/~kurokawa/99_blank007.html
※振替対応時は6~7名になる場合があります。
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「第5回くろかわ透明水彩画教室作品展」
場所 枚方市総合文化芸術センター ひらしん美術ギャラリー1
枚方市新町2丁目1番60号
会期 2022年11月30日(水)~12月5日(月)
時間 午前10時~午後4時
内容 講師 黒川しづこ作品及び生徒作品約四十数点を展示
※(追記)最終日以外は午後6時まで開場しています。

※(追記)最終日以外は午後6時まで開場しています。
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