アートエッセイ「絵の学び方~社長か?作業員か?③『スグに上手く描けます。』は本当」
前記事からの続きです(*^_^*)
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「作業員モード」は簡単
時々「誰でもスグに上手い絵が描けます。」的な本や教材を見かけることがあります。
これに対して、『そんなわけないだろ!』と、ツッコミを入れたくなる方も多いと思いますが、
私は『案外嘘ではない。』と思っています。
それは、レッスン方式を「作業員モード」に落とし込んであるからです。
「作業」は誰でもスグに慣れる
例として、レジ打ちの仕事を始めたとします。
最初のうちは慣れるのに大変です。
しかし、大概どんな仕事でも三ケ月もあれば、誰でも普通にこなせるようになりませんか?
1年も2年もアタフタしているレジの人を見たことがありますか?
会社の仕事であってもそれくらいでかなり慣れるのではないでしょうか?
「作業」は誰でも代わりがきく
そして、急に人が辞めても新たな人が入り、すぐに慣れて業務がまわっていきますね。
「作業モード」というのは基本的には簡単なのです。
それは、事業は多くの人をザックリと雇い、たとえ入れ替わりがあったとしても、業務が回るようにしないといけないからです。
「社長」は育成が難しく誰彼となく代われない
「作業」は不特定多数の集められた人々にスグに仕事をしてもらうようにすることが可能ですが、「社長の仕事」はそう簡単はいきません。
「先代社長は栄えたけれど、二代目で潰れてしまった。」という話も珍しくはありませんね。舵取りを間違うと潰れますし、上手いと発展します。
「作業をしてお金をもらうか?お金を払って作業をするか?」の違い
大企業が運営するお店などは「マニュアル化」されていたりもしますね。
人間は社会的動物。集団で協力し合って生きてきましたので、これは悪いことではなくて利点だと思います。
絵については・・・
レッスン方式を「作業」に落とし込めば、「誰でも簡単に出来る!!」ということが可能になります。
技法書での模写や、模写形式の講座も「作業」の利点を生かして成り立っていると思います。
その学びは「作業モード」か?「社長モード」か?
ただ、技法書模写や模写形式講座自体は悪いことではないけれど、私はそれをうまく活用できている人とそうでない人がいて、
『模写をしているだけで楽しい♪幸せ♪』と思っている人や、
『自分でオリジナルは描いているけれど、新たな知識を得て表現の幅を広げていきたい!!』と思っている人は大丈夫なのですが、
『絵は”描き方”を教えてもらって描くものなんだ!』と思ってしまう人たちが一定数出てしまうことが問題かな?と思います。
これは仕事でも同じで。
『憧れのディズニーリゾートで働いているだけで幸せ♪』とか、
「名店で板前修業中。『いつかは自分の店を!』と思っている人」ならば大丈夫ですが、
延々と工場で作業員をしていて『この道はいつ社長に!』というのは、よほど映画の様な展開が起こらないと無理があるからです。
絵の学びも『自由にふわっと描いてみたい!』ならば、「作業員モード」だけではなく、「社長モード」の扱われ方(教えられ方)をされる必要があると思います。
「理解していること」と「隔たり過ぎないこと」
もし、絵の学びがうまくいっていないならば、「作業」ばかり頑張っていて、「社長」の様な成果を求めているからかもしれません。
「作業的な学び方」をしているならば、そのことをあえて選んでいると理解していること。
そして、それに「隔たり過ぎないこと」が大切かと思います。
つづく・・・
近鉄文化サロン阿倍野講座 生徒作品のご紹介
Hさん作品 スペイン ラマンチャの風景
鶴見緑地にも風車があるので、羽根の描写はどうしたらよいものか苦労しますよね💦 少しラフに描いたりハイライトを入れたりして工夫できましたね♪
空の鳥を入れるのも勇気が要ったと思います。とても広々とした空間を感じさせる構図、風車と鳥、で「風」を感じる素敵な作品になったと思います。
是非、額に入れてお部屋に飾ってみていただきたいと思います(*^_^*)
Nさん作品 金沢 アメリカ楓通り
ラフな感じで紅葉の木々を表現することを頑張りました☆彡 とても美しく発色できていていいですね✨遠近感にも注意を払い、空間も出ていますし、等笑み水彩らしい滲み暈し重ね塗りがされていてとっても素敵です(*^_^*)❤
Gさん作品 大阪 靭公園
こちらも秋の風景。実は左の家族連れは公園の銅像なのですが、それを真面目に表現すると「顔の黒い人たち」に見えてしまうので、絵の中で本当の人間になっていただきました(*^-^*)
まだ入られて間もないので、遠近感の表現にとりくみ始めた作品ですが、描き分けはとてもうまくいっていると思います。
発色も美しいです✨透明水彩の良さが生かされていますね✨✨
今後、また作品を描き進めることで、理解が深まっていくことと思います👍
↓ 公演の銅像のことは茂木さんもブログ記事にされていました
Мさん 千早赤阪村の棚田
いつも心のままに様々な楽しいモチーフを用意されているМさん。こちらは季節をかなり先取りして紫陽花のある風景です。
マスキングを上手に使って、花色の発色が落ちないように、細かい花ですが美しく表現できていていいですね👍✨
暗い部分もしっかりといれられているので、よりいっそう紫陽花も明るく元気に見えます(*^-^*)
皆さん、今後も焦らず急がず楽しく続けていただければと思います(^^)/
この日は、5階(阿倍野アンド)に展示されている作品を、昨年秋のスケッチに入れ替えてきました♪
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✎定員4~5名の小さな教室です。初心者の方歓迎いたします(*^-^*)♪
★伏見教室月二回 京阪伏見桃山、近鉄桃山御陵前 駅前 雅究房1階
●1.3火午前10:00~12:30
●1.3火午後13:30~16:00
●2.4火午前10:00~12:30
●2.4火午後13:30~16:00
☎ 090-9250-8887 黒川しづこ携帯 体験・見学可
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詳細 http://park8.wakwak.com/~kurokawa/99_blank007.html
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教室へのアクセス
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