カルチャーハウス香里ケ丘講座の様子です。
Nさん製作途中
野村重存さんの風景画のモチーフ本から描かれています。人は作業するときは単調さを好むのだけど、見る人は変化を求める。
変化をつけて自然な表現にしていくのは難しいと思いますが、根気よく取り組まれています。明るい色と暗い色の変化も意識的に表現することを頑張られていい感じですね♪
Yさん製作途中
街角の洋品店の光景。これも商品一つ一つを克明に描くのではなく、「それがあるっぽく。」というのが一番難しい。でも、こればかりは「こうしたら案外こう見えるものだなぁ~。」と体感していくしかありません。Yさんはいつも描画中の「気付き」を喜んでくださるかた。以前、指折りその日に気付いたことを数えておられて、私もとても嬉しい気持ちになりました。
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アートエッセイ
「針の穴にラクダを通す様なもの」
最近は教室でレッスンすることがとても楽しいです。一年程前は『「不可能」なことを「可能」にしようとして悩んでいた。』ということに気付いたからです。
2010年代後半に入り、模写講座や本の手順表が一般的になってきて、初心者でも「上手な絵」を描いた経験を持ち、インターネットや多くの美しい印刷の出版物で様々な作品を見ているから
昔より人の気持ちは急いていて目も肥えてきている。オリジナル作品を描いてもらうにもそれに対応しなければ!』と思い込み過ぎていたのです。
当時私は、下図でいうところの左側半分がどうしても必要なので「月に一度、一つの事柄を全員に伝える」ということをしてきました。しかし、それはあまりよくないかもと気づいて半年ほどでやめました。
「すごい為になって良かったのに!!」と仰ってくださる方も複数おられますし、「紅茶のマザーカラー」を考えたことや、人によって「エスキース」が性に合っている方も複数おられるので、全く無駄だったということではありませんが(*^-^*)💦。
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・「”上手な絵”を描きたい。」
・「絵で上手に表現できるようになっていきたい。」
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この二つは似て非なるもの。なのに、私は両方をごちゃ混ぜにして考えていたんですね。
模写講座スタイルならば前者も可能かもしれませんが、オリジナル作品を描いていただく教室で可能なのは後者を手助けしていくことだけです。
オリジナル作品では
・下図の左側、作者のモチーフへのモチベーションが無い。(題材への関心・構想・観察無しでイキナリ描きたい。一手一手”正しい色と形”を指示していって欲しい。)
・”上手な絵”を描きたい。(「表現できたかできてないか?」ではなく「上手か下手か?」が納得度や満足度の判断基準)
・試行錯誤はしたくない。(「けん玉を1、2回しか振りたくないけれど角に入れたい。」「数回でホームラン又はホールインワンしたい。」みたいな感じ。)
の、これらは大敵。模写講座スタイルならば全て可能だけれど、オリジナル作品の制作でそれを可能にするのは「針の穴にラクダを通す様なもの」。
でも、ふと見まわしてみると・・・
私の教室の生徒さん達は全員、根気よく試行錯誤しながら「絵で上手に表現できるようになっていきたい。」と、その道のりを楽しみながら取り組んでくださる方ばかり。
なのに『なんでありもしないことに追われて、不可能なことを可能にしようと思っていたんだろう?』『ほんとに私ってアホやわ~。』と思ったのです。
そして、気持ちが楽になり、レッスンが楽しくなってきたという。そういう記事でした(;^_^A💦
ご清聴ありがとうございましたm(__)m
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