昨日はカルチャーハウス香里ケ丘講座だけ通常通り。
近鉄文化サロンは新型コロナ感染症対策の為休講(4月29日に振替直近4月8日)
久しぶりにSさんが講座に戻られとても嬉しかった♪近所の公園、カモ達のいる池の風景に惹かれ描かれました。今の季節感出ていますね☆
下の輪染み「失敗」とショックを受けておられたのですが、そこが魅力と感じます。それが無かったらアクセントが足りない感じ。
「自分では失敗。他人には魅力。」透明水彩画アルアルですね。
別の方ですがこちらもSさん(*^-^*)
ちょっと街灯が斜めってしまったのはご自身の反省点。今度から気をつけることに。パースだけは後から直せないから💦
こちらも人物を入れて程よく賑やかな日中の雰囲気が良く出ていますね♪
アートエッセイ「怪我の功名」~2つの収穫~
以前にレクチャーについて、良かれと思ったことが、モチベーションを下げる結果を招いていたことは書きました。しかし、生徒さんの要望の多い「フワッとした絵」について、昨年は沢山考えたことで良いこともありました。
1つ目の収穫<「紅茶のマザーカラー」9割>
・どなたに限らず
・構想をほぼせずとりかかっても
・デッサンをしたことのない全くの初心者でも
・雰囲気やムードがあり
・統一感や透明水彩らしさもある絵を
・簡単に楽しく描く
という方法は無いものか?と、「紅茶のマザーカラー」を思いついたのは収穫でした。
簡単に言うとそれは「下塗り」なのですが、例えば・・・
『空間を意識して
・・・「空間」(; ̄Д ̄)?私はモチーフを描きたいのだけど…困惑OUT!
陰影をつけていきます
・・・「陰影」Σ(´д`;)?え?陰影って後からですよね?混乱してきてOUT!
明るい部分は残し
・・・「残す」(((( ;゚д゚)))?難しそう…OUT!慣れないマスキングインクを使って変になりさらにOUT!
暗い部分に色を入れていきます。』
・・・「明暗」ノ( ̄0 ̄;)\苦手。それ抜きで描けないかしら?OUT!
と、上手な方なら簡単に理解できることでも、初心者からするとそんな感じに。
難易度の高低が混合しているんですよね💦
それをなんとかわかりやすく出来ないものかと、「骨なし魚」の様な「下塗り」を考えた結果が「紅茶のマザーカラー」なのでした。
ご紹介すると8割~9割の方が取り入れ、しかも講座中にすぐに取り入れられるという。
ポイントもあるので今は補助していますがスグ慣れると思います。これも「無理に」というわけではなく「提案のひとつ」として参考にしていただけたらと思います。
↓ 昨日もSさんにレクチャー。ここに花の絵を描く予定。楽しみ★
二つ目の収穫<イラストの世界でも1割>
私はこれと絞らずその時々で色々描いていますが、軸にしているのは「西洋画の基礎」です。
「画風」を追っても「〇〇風だね。」と言われ、やっぱりオリジナルの人が一番ですが、「西洋画の基礎」に根差したアプローチで「描こうとするモチーフの世界」を解釈し、表現する。
そうすれば必ず「自分の絵」になりますし、好きな作家さんの紹介されている「技法」も取り入れることができます。「画風を真似ようとすると難しい」ですが「技法は盗めます」。
例えば「暈しに便利な画材や技法がありますよ!」ということを知ったとしても、自分のオリジナル作品の「何処をどんな感じで暈すのか?」取り入れる場所が解らないと取り入れられません。画材も使わず新品のままですね。
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
<参考>
寺田みのる先生の著書77頁から引用させていただくと、描く前の段階で…
「ここが主役で、ここが脇役。ああして、こうして…よっしゃ、完成!」とあります。
描く前に「完成!」って一般には意味わかりませんよね。
『まだ描いてないじゃ~ん!(゚∇゚ ;)』ですよね
でも、プロは頭の中だけでもこうやって構想されています。
私の絵はオーソドックスに、「構想」と「バランスをとりながら描く」ことを主軸とし、それをステップアップ出来るように自身の絵を描いているのですが、教室では「構想」は2割ほどの人が取り入れるのみ。それもあまり楽しくなさそう。『私は間違っているのかなぁ?』と思っていたのですが
イラストレーターさいとうなおき氏の「動画の表題」に救われたのです。
「構想」について語られている2本の動画。表題から「たったの1割の人しかしていない。」ということがわかります。
『イラストの世界でも1割ならば、我が教室の2割は倍じゃないか!逆に優秀じゃないか!』と、非常に救われたのです。
でも、裏を返せば「構想しなくても楽しめている人が多い。」ということでもありますので、「構想」でモチベーションを下げるくらいなら、「モチーフ写真が決まればスグに取り掛かっていただいてもいい。」という考え方に切り替わりました。
「構想」は本来は「旅行の計画を立てる」ようにワクワク胸を躍らせながらすることですから。(*^_^*)
写真をちゃんと観察して描くそれが基本中の基本。
その表現を豊かにするのが「構想」、早く楽に描けるようにしたり、作品を洗練させるのが「西洋画の基礎的アプローチ」です。「取り入れても損は無い」というだけです。
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