こんにちは。毎日湿気でほんと気力と体力が奪われますね。
私もジワジワと疲れが・・・
「写真はあくまでも参考に」「そのまま写すのなら絵の意味が無い」など、イマジネーションや構図(省略、追加、変形etc.)のことで言われることが多いかな?と思います。
でも、無理に表現しようとはせず、まずは普通に描くことから始めるのもいいのではないか?その人の持ち味は嫌でも充分滲み出るのではないか?と私は思っています。
でも、オーソドックスに描くとしてもチョット気をつけないといけないと思っているところをまとめてみました。
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↓ 絵の題材にと普通に撮影した中之島中央公会堂の写真。
↓ 普通に真っ直ぐに撮っているつもりが、無意識にカメラレンズを若干上向けで取っているんです。
そうすると、縦線が上にある消失点に集束してゆくように傾いてしまう。
↓ しかし、強く真っ直ぐを意識して撮影すると頭が切れちゃう。
↓ 赤線は目線。カメラが右に若干傾いていますが、縦線はほぼ真っ直ぐです。
↓ あと、真正面から数歩横に移動するだけで・・・
↓ 真正面ならば水平で良かった線も傾いて、左側の消失点に集束してゆく線になります。
(一点透視図から二点透視図に切り替わる。)
↓ 真っ直ぐ撮ったつもりでも・・・
↓ 強く真っ直ぐを意識して撮影すると頭が切れちゃうし・・・
↓ それ以前に、縦線全部が右に傾いている。
真っ直ぐ撮影したつもりが、カメラ自体若干右に傾けて撮影したせい。
↓ 伏見の寺田屋も・・・取材写真的にはこれがバッチリなのですが・・・
↓ 強く真っ直ぐを意識して撮影すると、やっぱり頭が切れちゃう。
例えば右端の窓
カメラレンズ特有の歪みか・・・
そもそも、カメラを傾けて撮影してしまっているのか・・・
根本的に、建物や建具が歪んでいるのか・・・
何が原因かわかりますか?
理由は何にせよ縦線には様々な歪みが出てくると感じています。
↓ 伏見スケッチ散歩で撮影してきた酒屋さん。やっぱり知らずに上向きで撮影。
良く見ると、縦線が上向きに集束していっている。
↓ 真っ直ぐ撮ったつもりが、逆に下向きで撮影したのかな?
今度は縦線が下向きに集束していっている。
古い町屋などの家屋は、コンピューターグラフィックスみたいな直線を引くのは趣が一気に無くなります。大いに撓らせましょう。
でも、カメラのレンズ特融の歪みや、カメラを撮影する角度からくる歪み・傾きをそのまま写してしまうと、ちょっと不自然な感じがする絵に。
基本、「縦線は地面に対して垂直」と考えて、下描きのときに補正するのがおススメです。
↓ カメラを撮影する角度などで歪んでいるけれど、基本、縦線は垂直で。
↓ 真正面の構図 横線は地面に対して水平。
丁度、福岡の春崎さんもパースについて数記事連載されています。とてもわかりやすいので、合わせてお読みいただくのをおススメします☆ ※リンクはご本人の了承を得ております。
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「はるさき水彩画blog」http://harusuisai.exblog.jp/22489692/
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教室では描くこと自体慣れていない最初の最初は「補助線を引いて、写真をそのまま。」から入っていただいてます。
徐々に「肉眼で見たときどんな感じだったか?」を思い出して(想像して)いただくようにしています。また、雰囲気を思いっきり創作しても面白いですね♪
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しかしながら、例外的に縦線が上に集束してゆく構図(三点透視図)で描くのがいいこともあると思っています。
何故なら、ありとあらゆるものが一つの画面に収まってくれるからです。
賛否両論あると思いますが、”高い建物をめっちゃ近くで描きたい場合”や”ゴチャゴチャ感”を出したいとき”によいかと思っています。
↓ もし、これを目線を真っ直ぐ前に向ける構図にしたら「づぼらや」のフグのお腹すら見えないし、通天閣も入りません。
(題して三点透視図法なんて堅苦しい!よくばり構図でよいかと・・・←私が勝手に名づけているから気にしないで)
これは、絵を描くときに感じていることを書きました。
カメラレンズの世界などは詳しく考え出すと激しく深い様子です。
広角レンズと魚眼レンズって関係ないとか、被写体深度とか・・・
私はパースのプロや、カメラのプロでもありませんので不備がありましたら何卒ご容赦ください。
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